御簾 神道、神社用

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御簾  MISU

御簾は、神殿、拝殿、社殿やご家庭の神棚・神床などにしつらえる 調度であり、神と人との境を表すものであるとされます。
元来 簾の『す』ということばには、『隙』『透』という『隙間のあるもの』という意味も込められていると言われますが、それは、神の空間と人の領域を完全に遮断するのではなく、 つながりを持ちながら境界を示すものであると思います。

御簾の製作は、 竹の編み、縁付け(お仕立)、 房の製作、組み上げなど細分化された専門職人の手仕事によって、進められます。

布には、草花が意匠化された吉祥紋が織り込まれ、 節の揃えられた竹は自然の模様をなし、染分けのバランスのとれた房が 組み合わさります。

御簾の製作に携わる者として、日々いろいろな組合わせを目にし、その美しさに 手を止めてしまう事が多々あります。そこには、日本人が先人より引き継ぐ 自然と共生する高い美意識が 込められているように思います。
当店では、 別誂えで御簾の製作を承っております。ご指定の寸法、仕様をお申し付け下さいませ。
心のこもった、手造りのお品をお届けいたします。

 

 

 

神社様 社殿・拝殿用御簾
神道ご家庭祀り用御簾  お仕立ていたします。

 

御簾の価格は、下記の組み合わせにより変わります。

★寸法(幅×長さ) ㎝

★竹の編み方(表編み、 一本返し編み(表裏交互の編み方)

★竹の編み糸の種類(綿糸、絹糸)

★布種類 (人絹、交織、正絹 )

★布柄  (倭錦、菊菱、菊七宝など)

★房の種類 (切房 、 より房 、 麻房 )

★房の色合い ( 紅白2段染め、 赤白黒3段染め)

★御簾のお仕立て方法 (片面仕立て、 片面裏付き仕立て 、 両面仕立て )

 

御簾の寸法を、記載してメールでご送付くださいましたら、
竹種や布種、房種ごとに場合分けをして、お見積書を作成しご送付させていただきます。

 

 

生地見本もご用意しております。
郵送にて御見積書ご送付の際に、生地見本を同封させていただきます。

御簾の名称

竹の編み方、編み糸

◎竹の編み方

●表編み・・・竹の表を合わせて編みます。(標準的な編み方)

●表裏編み(一本返し編み)・・・竹を表裏交互に編みます。   幅や丈が長い場合におすすめです。

◎編み糸

●綿糸・・・標準の編み糸です。

●絹糸・・・撚りが太く、質感の高い 高級仕様です。  永年のご使用でも、色があまり変わりません。

 

◎房の素材

●切房・・・標準の房です(房が糸状になっております。)

●より房・・・一本づつ糸を撚っており、どっしりとした質感があります。
       落ち着きのある色合いの、高級品です。

●麻房・・・古来の製法で仕上げた 本麻素材の房です。
      麻の素朴な美しさがございます。

◎染め分け

●単色・・・赤、紫、白、朱、緑等
●二段染め・・・赤白の2段染め 、古代紫白の二段染め
●三段染め・・・赤黒白の3段染め


◎鈎(かぎ)

●御簾を巻き上げるために使う金具です。
巻き上げることの無い、短い御簾の場合にも、お付けいたします。

 

お仕立てについて

●片面仕立・・・中筋(の筋)の裏面、親骨(竹)に布が付きません。

●裏付き仕立・・・中筋(の筋)の裏面、親骨(竹)に布がつきます。
         別注御簾の標準お仕立です。 (裏布は、赤色 又は緑色)

●両面仕立・・・表、裏とも同じ布が付きます。 
        神殿、拝殿等御簾が表裏見える場所にしつらえます。

●布筋(中筋)両面仕立・・・帽額(天布)は片面で、布筋は両面


◎御簾を分割することもできます。
   神殿や神床に合わせて、分割の寸法をご提案いたします。

● 均等分割・・・(例)二枚割 ・三枚割・五枚割 ・七枚割

● 不均等分割・・・(例) 三枚割で中を広く(左右を狭く)   

御簾を分割する場合には、 帽額(天布) 、縁(縦布) の柄合わせをいたします。


寸法について

◎幅について

●御簾をかけられる 間口を採寸下さい。 (cm 又は mm)

◎丈について

●御簾を巻き上げることは無く、常時伸ばした状態の場合

  下がり寸法=丈  をお申し付け下さい。

●御簾の丈を長くして、普段は巻き上げておく場合

  総丈=伸ばした長さ  と  巻き上げ時の寸法をご指示下さい。




布地

①新倭錦 赤

光沢のある
明るい赤色です。

ご家庭の神棚や社殿・拝殿に映える定番の意匠です。
房は、二段染め、三段染め共に映えます。

 

 

お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 お仕立例④

 お仕立例⑤

 

②新倭錦 緑

光沢のある
明るい緑色です。
明るい緑は、落ち着きのある仕立栄えです。
房は、三段染め、紫一色(別注)などがお奨めです。

 

お仕立例

 

 

③新倭錦 青

光沢のある
明るい浅葱色です。
房は、三段染め、紫一色(別注)などがお奨めです。

 お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 

 

④新倭錦 菊七宝赤

色合いは、赤よりも 濃いラズベリーピンクに近い色合いです。

房は、二段染め、三段染め共に映えます。

お仕立例①

 

⑤交織 倭錦 赤

落ち着きのある赤色です。

白黄紺の小葵の意匠や色合いも、背景の赤地に調和しており、古式を感じさせる上質感があります。
房は、三段染め、二段染め 共に映えます

 お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 

⑥交織 倭錦 緑

 

落ち着きのある緑色です。

白黄紺の小葵の意匠や色合いも、背景の緑地に調和しており、古式を感じさせる上質感があります。

房は、三段染め、紫一色(別注)などがお奨めです。

 お仕立例①

 お仕立例②

 

⑦綾金糸入り 朱

朱色の生地に、白桃水色紺等優しい色合いの小葵が散りばめられ、アクセントに金色の小葵柄が配されています。

多色が入っていますが、華美でなく、見る方向によって輝く金色が、麗しさを引き立てます。
房は、三段染め、二段染め 共に映えます。

 お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 お仕立例④

 

⑧綾金糸入り 萌黄

 

萌黄色の生地に、白桃水色紺等優しい色合いの小葵が散りばめられ、アクセントに金色の小葵柄が配されています。

多色が入っていますが、華美でなく、見る方向によって輝く金色が、麗しさを引き立てます。 春を優しさを感じさせるお御簾に仕上がります。
房は、三段染め、紫一色(別注)などがお奨めです。

 お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 お仕立例④

 お仕立例⑤

 お仕立例⑥

 

⑨白地に深緋雲鶴

 

白地に立涌(たてわく)の地模様が入り、濃い緋色で雲鶴が織り込まれています。 二つの吉祥紋が紅白の対比をなし、清らかさを感じる御簾に仕上がります。
房は、赤白黒の三段染めをお奨めします。
  お仕立例  

⑩正絹 本倭錦 赤

正絹で織り上げられた
小葵柄の倭錦は、特に『本倭錦』と称され、御簾の布地の中で、高級品です。

生地には、上品な光沢があり

格調高く、奥ゆかしさを感じる仕上がりになります。

 

場所を選ばず、

古式ゆかしくおさまります。
房は、三段染をお奨めします。

布地に迷われたときには、こちらをお奨めいたします。

 お仕立例①

 お仕立例②

 お仕立例③

 お仕立例④

 お仕立例⑤

 お仕立例⑥

 お仕立例⑦

 お仕立例⑧

 お仕立例⑨

 お仕立例⑩

 

⑪正絹 菊菱 朱

濃い朱色の正絹地に、菊を菱形に意匠化した『菊菱』が紫・黄・白・薄桜・水色などで織り込まれています。廻りには、濃い緑の蔓が配され、全体のバランスを取っています。

落ち着きのある色合いですが、竹の黄色との対比が良く、可憐な御簾に仕上がります。

定番の房は、三段染めですが、 より房の紅白二段染めも特におすすめの組合わせです。

 お仕立例①

 お仕立例③

 お仕立例④

 

⑫正絹 菊七宝

朱色の正絹地に、小葵柄が萌黄・薄桜・山吹・濃藍・白・淡藤色など、多色の和の色で織り込まれています。 廻りには菊を意匠化した七宝柄が配され、おだやかな木漏れ日の中で、優しく包まれるような御簾に仕上がります。

定番の房は、三段染めですが、可憐な雰囲気には、より房の紅白二段染めもお奨めです。

 お仕立例①

 

 

御見積について

◎ご指定の寸法、仕様をご連絡下さいましたら (メール、FAX、電話等)

お見積させていただきます。

◎お見積書をご確認いただき、 御注文下さい。

◎寸法や仕様について ご不明の点やご相談がございましたら、何なりとお問い合わせくださいませ。

 

◎場所のお写真やスケッチ等 をメール・FAXにてお送りくだされば、

 おさまりの良い仕様をご提案申し上げます。

 

御簾価格の一例

◎御簾の価格は、寸法(幅×丈)、 竹の編み方・糸 、房の種類 の組合わせによって変わります。

 

◎ ご指定の寸法(幅×丈) をご連絡頂きましたら、お見積いたします。

下記の価格は, 綿糸表編み、 裏付き仕立て 、下縁付き の場合を掲載しております。   房2本(鉤付き)含みます。